こんにちは。華iroです。
皆さん介護支援専門員(ケアマネジャー)という仕事をご存じですか?通称ケアマネと言われていますが、介護保険を利用するにはケアマネがとても重要です。
ちなみにケアマネジャーとケアマネージャー。呼び方はどちらでも良いそうです(厚生労働省の表記はケアマネジャー)。
今回はケアマネジャーの役割と選び方についてご紹介します。
介護支援専門員(ケアマネジャー)とは
ケアマネとは、簡単にいうと介護保険を利用する際に必要な計画書(ケアプラン)を作成し、介護サービスを使えるようにする仕事です。
介護保険の申請の仕方はこちら☟

働いている場所
居宅介護支援事業所
在宅で介護サービスをする際に利用する場所です(居宅ケアマネとも呼ばれる)。
主に要介護の方を担当しますが、場合によっては要支援も担当する場合があります。
例えば、夫婦で介護保険を利用していて、夫が要介護、妻が要支援だったとします。
要支援の担当は地域包括支援センターですが、地域包括支援センターは要介護の担当ができません。
そうなると、夫婦それぞれにケアマネがつくことになります。
単純に効率が悪いですよね。1人が2人担当した方が、家族背景としても関係が把握しやすいですし、アポイントも1人でとれます。そういった時は居宅ケアマネが要支援を受け持つこともあります。
居宅介護支援事業所のケアマネが要支援を担当する場合でも、管理は地域包括支援センターなので、担当者会議には地域包括支援センターの職員も来ることになります(担当者会議については下記で説明しています)。
介護施設
いわゆる施設ケアマネと呼ばれるものです。施設に入居している方の計画作成を行います。
居宅ケアマネと基本は一緒ですね。施設ですので、計画作成以外の仕事をすることもあるようです(イベントの手伝いとか)。
地域包括支援センター
地域包括支援センターにもケアマネがいます。こちらは先程出てきたように要支援の方の担当をします。
地域包括支援センターの詳しい記事はこちら☟

小規模多機能型居宅介護
こちらは在宅で生活を送りながら、デイサービス(通う)やヘルパー(訪問)、ショートステイ(お泊まり)が一つで完結する施設です。
利用者は在宅なので、仕事内容は居宅ケアマネと変わりません。
実際の仕事内容
実際のケアマネの主な仕事内容は下記の2つです。
計画書(ケアプラン)の作成
介護サービスを利用するには必ず必要なものがこのケアプランです。
ケアマネは利用者と面談して、得た情報を基にこの人にはどういうサービスかを考え、提案をします。利用する介護サービスが決まったらケアプランを作ります。
簡単に言うと、この人はどんな人でどういうところに支援が必要か、どんな病気をしているか、気を付けるところはどこかなどが細かく書かれているう情報シートのようなものです。
何か変更があった際(利用事業所が変わる、介護保険の更新など)はその都度更新していきます。
ちなみにこのケアプラン、自分でも作成可能ではあります。が、お勧めはしません。理由は大変だからです。
給付管理業務
ケアマネは、担当利用者の給付の管理も行います(いわゆるレセプト)。
※サービス事業所が国に給付分を請求するのですが、ケアマネも同じものを提出しなければいけません(これがサービス事業所が提出したものと違うと給付が下りない)。
利用表というものを作ってもらえるので、希望サービスを伝えると、合計金額がいくらか計算してもらえます。
サービス利用の流れ
利用するサービスが決まったら、その後の調整もケアマネが行います。

実際に本人が介護サービスを利用したいと思った時の流れについて、例で見てみましょう
本人の状態や家庭の状況などを聞き取り、本人や家族と一緒にどのような支援が必要かを考えていきます。
例として、ここではヘルパーの希望があったとします。
本人から特に指定がなければケアマネが、利用する事業所を探します。
本人の簡単な情報や希望の日時などを伝えて、決定します。
担当者会議とは、ケアマネが作成したケアプランを基に本人、家族、利用するサービス事業所の担当者、ケアマネとで話し合いをすることです。
ケアプランに沿って、記載内容に間違いはないか、注意すべき点などの確認をしていきます。ヘルパーの場合、支援の内容などの細かな確認をします(駐車場の有無を聞かれることも多い)。
ここまできて初めてサービス利用開始となります。緊急時であっても、基本的には担当者会議を必ずしなければいけません。
ケアマネジャーの選び方
この選び方について良く聞かれるのですが、正直選ぶ基準というものはありません。というより、事業所は選べますが、担当は事業所に決められることが多いからです。
そのため、よほどのこだわりがない限りは地域包括支援センターで紹介してもらうのが妥当です。
良いケアマネと悪いケアマネなどと言われる場合がありますが、そんなことはほとんどありません。
というのも良いか悪いかはほぼ100%相性で決まるからです。
例えば、とてもよく喋るケアマネさんがいたとします。知識は豊富で色々なことを教えてくれますが、本人はあまり騒がしい人が好きではなく、自分でなんでも決めたいタイプだとしたらどうでしょう?



自分で決めたいのに勝手に色々提案してきて、なんだか嫌な人だわ
そう思うかもしれませんね。
でも反対に、自分から動くのは消極的で、よくわからないという人はどうでしょう?



色々教えてくれるし、提案してくれるから助かるわ。この人は良い人ね。
こうなるかもしれませんよね?
勿論ケアマネは人それぞれ対応の仕方を変える必要はありますが、ケアマネ本人の特色は出るものです。
良いケアマネか悪いケアマネかはその人によって違うということです。
あえて選び方を挙げるとしたら一つです。
それは、困っている時、相談したい時に親身になって話を聞いてくれるかどうか。これだけです。
後は相性次第なので、もし合わなければ変えてもらえば良いです。
ケアマネの変更は特に不利になることもないので、遠慮はいりません(年に何度もとかは問題ですが)。
稀に、こんなケアマネいるのか!というような仕事をする人がいますが、論外ですので即刻変えてもらいましょう。
後日体験談で書きます。
まとめ
ケアマネは介護サービスを利用する上では必要不可欠な存在です。
そして、本人に良いサービスを提供するには、ケアマネと良い関係を築くのがとても重要であると言えます。
ただし、ケアマネは何でも屋ではありません。
ある程度のことはしてくれますが、何でもしてもらえるわけではありません。
「ちょっと買い物連れて行って」とかは無理ですので、きちんと他のサービスを利用しましょう。
- ケアマネとは介護サービスを利用する調整をしてくれる人
- 要介護は居宅介護支援事業所、要支援は地域包括支援センターが担当
- 仕事内容は主にケアプランの作成と給付管理
- ケアマネは相性がほとんど!合わなければ変更してもらえば良い
- 困っている時、相談したい時に親身になって話を聞いてくれる人を選ぶ
いかがでしたか?皆さんが良いと思うケアマネに巡り合えますように。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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