熱中症予防に水だけでは駄目。重要なのは〇〇だった!初期の対処法も紹介

熱中症予防

こんにちは、華iroです。

まだ4月だというのに暑くなってきましたね。

暑くなると必ずと言って良いほどニュースでも出てくる熱中症

特に高齢者子供は注意が必要です。

今回は熱中症の症状や対策、なってしまった時の対処法などを解説します。

目次

熱中症とは?

熱中症とは、簡単に言うと身体の中に熱が籠ってしまい、様々な症状が出ることを言います。

ではなぜそんな状態になるのか。

暑いと汗をかきますよね?

しかし、汗をかきすぎると水分だけでなく塩分も同時に流れていってしまいます。

すると、体内の電解質バランスが崩れてしまうことで、体温調節が上手くできなくなるのです。

これが、熱中症は水だけ飲んでいてもダメだと言われる理由です。

また、熱中症は暑い中外にいるからなると思われがちですが、実は全体の約4割室内での熱中症なんです。

熱中症で搬送される人数は?

救急搬送

毎年多くの人が熱中症で救急車で運ばれたと聞きますが、実際どれくらいの人がいるのでしょうか?

熱中症の救急搬送状況

引用:令和3年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況 総務省、消防庁報道資料 令和3年10月29日 

熱中症は主に早ければ5月から9月がピークとなります。

平成30年にはこの5か月間で95,137人もの人が搬送されています。

ここ2、3年症例が少ないのは新型コロナウイルスの影響により、外出を控えていたことも一つの要因と考えられます。

次に搬送される年代です。

熱中症の救急搬送状況

引用:令和3年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況 総務省、消防庁報道資料 令和3年10月29日 

上記表からも見てわかるように、高齢者5割から6割を占めています。

ではなぜ高齢者は熱中症になりやすいのでしょうか?

高齢者が熱中症になる原因

歩く高齢者

感受性が乏しくなる

1つ目は加齢により、あらゆる感受性が乏しくなることです。

高齢になると肌の感受性も低くなり、暑い・寒いを感じにくくなります。

たまに真夏なのに家でちゃんちゃんこを着ているおじいちゃん…いませんか?

こうして適切な体温調節ができないことで、気づいたら熱中症になっていた。ということも少なくありません。

身体の水分量が減る

年齢とともに、身体の水分量は減少していきます。

赤ちゃんの時は水分たっぷりでプルプルだったのに、年とともにカサカサに…

身体の水分量が少ないとどうなるのかというと

脱水になりやすくなります。

加えて、高齢になると喉が渇きにくくなるので、水分を取らなくなるのも原因の一つです。

ちなみに、お酒は水分ではないです。

たまに

おじいちゃん

ビール飲んで水分取ってるから大丈夫だよ

なんて言ってるおじいちゃん(若い人もいますね)いますけど、お酒は水分じゃないですよ。

むしろアルコールは利尿作用があり、脱水になりやすくなるのでやめて下さい。

汗をかかない

上の水分量の話と被りますが、高齢者は汗をあまりかきません。

私たちは、暑さを感じると発汗することで肌を冷やし、体温を下げようとします

しかし、高齢者の場合は感受性が低いため発汗しなさい」という脳への指令が遅れます

すると体温調節への対応が遅れます

そして身体の水分量が少なく、水分も摂っていないと出る水分がなくなってしまいます。

結局身体が熱を外に出せず、体内に籠ってしまうことで熱中症になってしまします。

昔も今も気温は同じだと思っている

これはあくまで主観ですが、思われている高齢者の方多いです。

おばあちゃん

昔はクーラーなんてなくても、窓開けておけば大丈夫だったんだから

それは何十年前でしょう…?

昔は40℃近い気温の日は多くありませんでした。

今は8月9月には、40℃を超す日が出てきています。

地球温暖化により、20年で3℃は上がっていると言われる気温ですが、体感的にはもっと上がってる気がします…

年々暑くなっていってますよね…

「昔は大丈夫だった」は今では通じないことなのです。

熱中症の症状をチェック

熱中症は主に3つの段階に区分されています。

Ⅰ度:現場での応急処置で対応できる軽症
  • 立ちくらみ(脳への血流が瞬間的に不十分になったことで生じる)
  • 筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返り
  • 大量の発汗
Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中等症
  • 頭痛気分の不快吐き気嘔吐倦怠感虚脱感
Ⅲ度:入院して集中治療の必要性のある重症
  • 意識障害けいれん手足の運動障害
  • 高体温(体に触ると熱い。いわゆる熱射病、重度の日射病)

引用:「熱中症について」:みんなの医療ガイド – 全日本病院協会

Ⅱ度以上になると病院治療が必要になります。

必要時は救急車を呼びましょう。基準は下記にあります。

熱中症になってしまった!対処法は?

具合の悪い高齢者

気をつけていてもなってしまった場合。

応急処置として

STEP
涼しい場所に移動する

外にいる場合は日陰のある場所に。

屋内であれば、クーラーをつけたり扇風機を回すなどして室温を下げます。

STEP
身体の熱を下げる

服を可能な限り脱がして、身体に籠った熱を外に逃がします

できれば直接身体に水をかけて、皮膚の温度を下げます。

保冷剤などがあれば、脇の下鼠径部(太ももの付け根)などを冷やします。

冷やす時は上記の太い血管が通っているところを重点的に冷やしましょう。
冷やした血液を全身に送ることで早く冷やす効果があります。

STEP
水分と塩分を摂る

自分で飲めるようであれば、スポーツドリンク経口補水液を飲ませます。

水だけでは塩分が摂れず、十分な効果が見込めませんし、この状態から麦茶の飲ませても追いつかない可能性があります。

そこでオススメするのが、経口補水液のOS1です。

家に常備しておくと、風邪などで寝込んだ時の水分補給にも使えます。

健康な時に飲むと、美味しくないんですけど、体調が悪い時に飲むと不思議と美味しいんですよね(体験済)。

意識がなかったり、吐き気がある場合は誤嚥の可能性があるため、飲ませるのは止めて下さい。

早く対応すればするほど重症化しにくくなります。

なんかふらふらするな?おかしいな?と思ったらすぐに休んで、水分補給をしましょう。

救急車を呼ぶ基準としては、意識があるかどうか、意識があっても水分が自分で摂れない場合、または受け答えがおかしいと感じた場合となります。

また、上記を行っても改善が見込めない場合も呼びましょう。

熱中症にならないための予防法は?

では、熱中症にならないためにはどうすれば良いのでしょうか?

気温の高い場所を避ける
  • 外出時は必ず帽子や日傘を使って、直射日光を避ける
  • 室内ではエアコンや扇風機を使う
  • クーラーのついていない車に乗らない
水分を摂る
  • 喉が渇いていなくても定期的に水分を摂るようにする
  • 水だけでなく、塩分も重要(麦茶やスポーツドリンク、経口補水液推奨)
  • アルコール厳禁!コーヒーや紅茶など、カフェインが含まれているものも避けるのがベター
休憩を挟む
  • 運動する時はこまめに休憩を入れる
  • 暑い場所にずっといないように、日陰があるところで休む

基本はこの3つになります。

熱中症対策は高齢者でも若い人でも変わりません。

特に乳幼児や子供は汗をかきすぎて脱水になる可能性があるので、こまめに水分を摂らせ、汗をかいたら着替えるようにしましょう。

コロナ渦のマスク熱中症に注意!

マスク熱中症

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、マスク熱中症になる方が増えてきています。

特に外遊びや運動をする時は、適度に人との距離を取り、マスクは外すことをお勧めします。

まとめ

水分補給をする高齢者
  • 熱中症予防で大切なのは塩分
  • 高齢者は脱水になりやすい
  • 昔は大丈夫だった…は通用しない
  • 熱中症かもと思ったらすぐ対処し、意識がない時はすぐ救急車を呼ぶ
  • しっかりと対策をとる

いかがでしたか?

室内でも起こりえるのが熱中症です。

特に高齢者は室内での熱中症が圧倒的に多いです。

認知症の方はクーラーのつけ方がわからなかったりすることもあるので、一人暮らしの方たちは、今からの季節は注意が必要です。

まずは熱中症になることのないよう、大人も子供も高齢者もしっかりと対策をしましょう。

高齢者の相談窓口はこちら☟

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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