こんにちは。華iroです。
在宅介護を続けてきたけれど、介護量が増えてこれ以上自宅で面倒みるのは難しい。
遠方に住んでいる両親の介護が必要になったけれど面倒はみれない。そうなったら困りますよね。
一口に施設といっても種類は様々で、介護度など状態によっても適応となる施設が変わってきます。
今回は状況別に入居できる施設の種類をご紹介します。
介護保険の詳しい記事はこちら☟

介護度軽(要支援程度まで)
まずは比較的介護量が少ない方向けの施設です。介護認定を持っていない、あるいは要支援1、2程度の方程度の方ですね。
サービス付き高齢者住宅
サービス付き高齢者住宅は通称サ高住と呼ばれるものです。
バリアフリーの賃貸に相談できるスタッフがいる。といった感じで、要支援1、2の方、介護認定を持っていない方でも受け入れているところが多いのが特徴です。
対象としては基本的に自分のことは自分でできる方(例:お風呂に一人で入れる、トイレに自分で行ける)で、食事は施設で作っているところもあれば、宅配弁当を個人で利用して下さいというところもあります。
基本的には賃貸住宅という括りなので、部屋の掃除などは自分でしなければいけません。自分でするのは難しい場合は外部サービス(ヘルパー)などを利用することになります。
しかし、外部といっても最近では施設内にヘルパー事業所やデイサービスなどを併設しているところも多いです。
お部屋は一人部屋か夫婦二人部屋が基本で、設備は施設によって様々で、お風呂がついているところ、ミニキッチンがついているところ、収納が多いところetc…
また、職員が24時間いることは少なく、職員は日勤で夜間は緊急通報システム(部屋のボタンを押すと安否確認してくれる)という場合が多いです。
ケアハウス
ケアハウスは公的施設でいわゆる軽費老人ホームと言われているものの一つです。(C型)
公的施設ということもあり、サービス付き高齢者住宅などに比べると費用は低めですが、その分空き待ちも多い傾向にあります。
一般型と介護型があり、下記のよう入居条件が異なります。
一体型 | 介護型 | |
---|---|---|
年齢 | 60歳以上 | 65歳以上 |
介護度 | 認定なし(自立)~要支援1,2 | 要介護1以上 |
認知症受け入れ | なし | 軽度のみ一部受け入れあり |
共通しているのは、基本的に身寄りがないなど、生活に不安がある方が対象ということです。
サービス付き高齢者住宅と同様に個室で、食事は施設側が提供しているため、宅配等の利用の必要はありません。
その分一部屋は狭いところが多く、浴室も共同のところが多い印象です。
24時間体制で職員がいるので、夜間の緊急時対応もしてくれるのが特徴です。
シニア向け分譲マンション
その名の通り、高齢者向けの分譲マンションです。施設ではないのですが、高齢者向けとあって管理人が常駐していたり、共同スペースがあるなど様々です。
施設の生活というよりは、普通のマンション生活と大きな変わりはありません。
介護度中(要介護2程度)
次は少し介護が必要な要介護2程度までの施設です。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは施設によって介護度の基準も違えば、金額も大きく変わる施設です。
施設に入居しているという感じで、施設内でレクリエーションやイベントが行われたりしているところが多いです。
施設職員も24時間常駐しており、医療機関とも連携しているところが多いので何かあった時も安心なのも特徴です(病院は訪問診療を組み入れない限りは通院です)。
施設サービスといて掃除や洗濯などもしてくれます(洗濯は有料の場合が多い)
介護度中でご紹介していますが、住宅型有料老人ホームは要支援の方でも入れる施設も多々あります。
というより、施設数がとにかく多くて入居条件も様々なんですよね…
ですが、基本的には要介護1以上としているところが多い印象です。
もう一つの特徴としては費用が高いところが多いです。
介護付きではないので、介護が必要な場合は上記と同様に外部サービスが必要になります。そのため、介護度が重くなるにつれて料金が上がってしまうというデメリットがあります。
このことから、個人的には要介護2程度の方くらいまでがいいかなと思います。
介護度重(要介護3以上)
最後は介護度多めの要介護3以上の方の入居施設です。
介護付き有料老人ホーム
介護付きというだけあって、24時間体制で介護が受けられます。
そのため、外部サービスを利用することができません。例えば、デイサービスに行きたいと言っても行けません。
入居条件も施設によりますが、要介護1以上と設定しているところが多いです(要支援以上に設定しているところもありますが、そもそも要支援で24時間介護必要ないだろう…と思います)。
金額は介護サービスに関しては一定なので、住宅型のように毎月の変動が出ることはありませんが、比較的費用は高めのところが多い印象です。
しかし、施設内でリハビリはできますし、通院しなくても協力機関の医師が訪問してくれます。看護師が日勤常駐しているので(施設によっては夜間も)、服薬管理などもしてくれるので、安心度は高いです。
介護老人保健施設
略して老健と呼ばれている施設です。
介護施設の中でも在宅へ帰れるように支援をする施設なので、基本的に3か月~6か月程の入棟期限があります(必ずしもこの限りではない)。
そのため、リハビリに特化した施設になります。
施設のサービス内容は施設の入所というよりは、どちらかというと入院の感覚に近いかもしれません。医師、看護師も常駐していますし。
身体介護→食事介助や排せつ介助などは受けられる
生活支援→洗濯、買い物などは家族もしくは外部サービス利用
といった感じです。
また、病院のように多床室(3人、4人部屋など)が多いため、個室は別途費用がかかる場合もあります。
一般的には入院して自宅へ帰るまでの準備を整える期間に入所というパターンか、他の施設への空き待ちで利用されるパターンが多い印象です。
特別養護老人ホーム
聞いたことがある方も多いと思いますが、いわゆる「特養」です。
要介護3以上という基本的な壁がありますが、24時間の介護サービスを受けることができます。
多床室のところと個室のところがあり(ユニットと言われるもの)グループ分けされています。
そしてもう一つの大きな壁が…とにかく空き待ち(待機者)が多いこと。
認知症の方でも寝たきりの方でも受け入れてくれるのでそれはそうですよね…安いし。
地域によっては1年以上待つところも結構あるようです。
ちなみに特養は一回入ると看取りまでしてくれるのも特徴です。
その他の場合
最後に介護度以外の条件がつくところです。
グループホーム
認知症の方専門の介護施設です。
入居条件として、
- 要支援2以上
- 原則65歳以上
- 認知症の診断がある
があります。認知症状は軽度からOKですが、医師から診断を受けていることが前提になります。
特徴としては、認知症専門というだけあって、適切な認知症のケアを受けることができます(施設の職員と一緒に洗濯したり、お手伝いしたりとかも多いです)。
デメリットとしては、費用は少し高め(介護付きよりは安いところが多い)で、施設が少人数であることから、こちらも空き待ちが多いというところですね(その分目が行き届くというメリットがあります)。
養護老人ホーム
養護老人ホームは、経済的に生活が困難と判断され、尚且つ自分のことは自分でできる方が対象となります。
入居には市区町村の調査を受ける必要があり、本当にここしか道がない!となった場合のみ入居できるといったかなり狭き門になります。
かかる費用は所得に応じて決定で、施設内では基本的に介護サービスは受けられませんので、必要な方は外部サービスを利用することになります。
ホスピス
ホスピスは終の棲家と言われているいるところで、看取りを基本とした施設になります。
主に終末期の患者(がんなどで余命宣告をされているなど)に対する緩和ケア(延命ではなく、痛みや苦しみを取り除くことに焦点を当てる)を目的としており、医療施設の意味合いが強いです。
介護医療院(旧介護療養病床)
介護医療院は簡単に言うと、入院するほどではないけれど、ある程度の医療的なケアが必要な方が入居するところです。
病院のように多床室であるところも多いですが、有料老人ホームでは対応できない医療ケア(喀痰や経管栄養など)が受けれる安心があります。
Ⅰ型とⅡ型があり、重症度や職員の配置数によって料金体制が変わるので確認しておきましょう。
まとめ
介護施設は利用者の状態に応じて選ぶことが必要です。また、同じ種類の施設でも施設によって設備や条件が違うことも多々あり、本当に施設次第というところがあります。
なので、一番は実際の施設を見に行くことが大事です。
でも利用者がどの施設に当てはまるのかわからない…選び方もよくわからない…という方は、下記のような施設の紹介サービスを利用するのもオススメです。
どちらも相談無料で、必要であれば見学も同行してもらえます。どれも全国対応です。
介護施設に入居するということは、そこが終の棲家になるかもしれません。
いざという時のために、しっかり下調べをしておきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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